とりあえず、帰ろっかな

部屋のことも考えなあかんし。

ん?

せっかくやし、自分らで、部屋どんなんがいいか考えてもらったら楽ちゃう?

そうと決まれば、実行!

「優輝、愛叶ちゃん、受験はいつなん?」

受験終わって落ち着いてからの方がいいやろうし!

「明後日だよ!」

は?

明後日やのに、この子ら、勉強しないの?

「ってか、なんで、愛叶はちゃん付けなん?」

そう不思議そうに優輝は聞いてきた

「年頃の女の子相手に、ええ歳したおっさんがいきなり、愛叶って呼び捨てにするほうが嫌やろ?」

そうやって、秘書の秋庭(あきば)が言ってたし。

「別に、私は呼び捨てでもいいよ!」

じゃあ、愛叶でいっか!

「了解。で、受験終わって落ち着いたら、部屋に置く家具とかを使用人たちと買いに行ってほしいんやけど。」

「え!?そんなことからできるの!?」

愛叶の目はキラキラに光った

ふっ。

まるで、付き合ったときの頃の莉愛のように

「あぁ、ベットとかは用意しとくけど、タンスとか、好みのものはあるやろうし。」

「一人部屋?」

そう、優輝が聞いてきた

「一人部屋のつもりで考えてたけど、二人一緒がよかった?」

「一人部屋!?」

なんで、愛叶はこんなにオーバーリアクションなのかな?

「そんなに一人部屋に憧れてた?」

「うん!!今ね、私たち自分の部屋ないの。」