長々と話しすぎた

「私、まだ信用できない。でも、ママが幸せになれるなら、別にいいよ!」

愛叶ちゃん

「俺は反対。……二度と母さん傷つけんなよ!」

マジでこいつ、莉愛のこと好きやな

「ありがとう」

「さ、勉強中に失礼しましたね!私もバイト行ってくるから!」

は?

バイト?

「こんな夜に?」

「あー、うん!コンビニのね。この子らの学費と家賃でパツパツだから」

そっか

莉愛、金なかったよな?

「ここ離れる気は無いの?」

「うーん。私はどーでもいいけど、会社が近いからねー。それにこの子らも学校がそこそこの距離にあるから」

昼も夜も働くなんて…

「莉愛がここ離れる気ないんだったら、家賃と学費、食費、俺が出す。」

そうしたら、莉愛も楽になれる

夜も働かなくていいだろう。

「そんなのだめ!悪いし!」

そういえば、莉愛って、無駄なとこで意地っ張りだったよな

「じゃあさ、一緒に住んじゃえば?」

そう提案してきたのは優輝

「「はい?」」

ん?

そしたら、食費、家賃がまとまるな!

「それでもいいの?貴方たちは」

「私、一回セレブ生活してみたい!って思ってたの!」

ん??

愛叶ちゃんは、ここ離れる気満々だ。

「えー、ここ、結構住みやすかったんだけど!」

文句を言いながら、勉強道具を片付けてる優輝

「でも、優作…」

「部屋用意させる。それと、仕事辞めて来たら?今までしんどかったんじゃねーの?」

莉愛のことだから、残業ばっかして来ただろうし