結局そんなことを考えて一日を終わらせてしまった。
何故なのか。答えが見つからなくて、今日一日どう過ごしたのかですら記憶にない。
担任の先生からも大丈夫なのかみたいなことを聞かれた気がしなくもないんだど……
なんて答えたのかはさっぱり記憶にない。
そのまま部活に顔だけ出しに行き、私は考え込んだまま龍太の家に帰った。
キヨ達が考え込んでる私を心配して
「部活終わるまでどっかで寝てたら?一緒に帰るから!」
と、言ってくれたのだが、
「大丈夫だからw」
と断った。
ほんとに過保護でいい人達だなぁ。
結局ボーっとしたまま自転車を漕いでいたら、後ろからすごい勢いで自転車のベルを鳴らされた。
それでハッとして後ろを振り返ると、龍太がいたのだ。
「あ、龍太……」
「びっくりした?w」
「そりゃビックリするよw」
「だって全然気づかないから。なんか考え事??」
「あ、ちょっとね、……」
「ふーん。まぁいいんだけど。それより、なんで自転車なわけ?どこから自転車漕いでんの?駅から?学校から?返答によっちゃ僕怒るよ?」
「あ…………いや、でもほら、何も無かったし!今日1日!ね?!」