龍太とは私の彼氏で、同じ中学だった。
部活も同じで、私がフルート。龍太がサックス。
委員会も私が生徒会。龍太が学級委員。
接点も多く、話も会うからか、一緒に居て心地よかった。
そして何より、体が弱いことと家庭環境の関係でひどく荒れた私をずっと側で支えてくれたのが龍太だった。
そんな龍太の優しさは今でも続いていて、高校でも上手くいっていない私をよく励ましてくれる。
うちの学校は244人中55人しか男子がいないため、女クラと呼ばれる女子だけのクラスが4クラス存在する。
元々人と話すのが苦手なのに女子と話すなんてなんてもってのほか。
まだ裏表ない男子の方が話しやすい。
そんな私が女クラになった時点で色々終わっているのだ。
当然のごとくクラスで浮いている私を、今でも支えてくれている。
よくLINEで相談するのだが、龍太も私も部活や習い事で忙しく、一週間返事が返ってこないなんて、よくある話だ。