「……あ、もしもし?お前もう学校来てる?……あーじゃぁさ、音楽室開けといてくれない?……いや、そういうことじゃないけど……うん。まぁそのまま音楽室で待っててよ。……うん……うん……はーいよろしくね。」









「ゆ、裕介……?音楽室行くの?なんで?」









「なんでも。とりあえず黙ってついてこい。」









連れていった先はもちろん音楽室。




そこまではいいんちょーも分かってるみたいだけど、音楽室で待ってる人の顔を見て顔が真っ青になった。









「……き、キヨ……」









「久しぶりいいんちょー。で、珍しく裕介怒らせて何してるわけ?」









キヨの顔は笑っているけどめっちゃ怖い……




俺でも怖い。




だからこそキヨの所に連れてきたわけだけども……









「こいつこの間無理して倒れてんのに今日自転車で学校来てるの。どう思う?何回無理すんなって怒られればいいんだろうね。」









「ほーう?どういうこと?いいんちょー?」









「……べ、別にいいかなって……体調も悪くないし……」









「ばっかじゃないの?!!退院明け!安静!病院の先生に言われなかったのか!迷惑かけたくないなら安静にしてろバカ!」









珍しく本気で怒ってるキヨ……




うるさいし……




まぁ俺が言えたことではないんだけど。




後ろの双子は久しぶりに見るキヨの説教に圧巻されてた。




そのあともグチグチと長く続くお説教。