「いや、なんでもねーよ。信号変わった。行くぞ。」









なんやかんだで学校について、自転車を駐輪場に止めると、奥の駐輪場から人が歩いてきた。




……いいんちょーだ……









「あ、裕介!おはよー!」









「いや、おはよーじゃなくて!え?!お前、何で学校きた……」









「え?自転車だけど?」









「っのバカ!!!!!!」









あ、俺ってこんなに声出るんだ。




ってぐらいすごい勢いで声が出た。




そんな俺の声を聞き付けて和と平が駆け寄ってきた。




……にしても周りの目が痛い……









「お前、退院したばっかだろ。なんでまた1時間かけて自転車漕いでんだよ。」









「リハビリも兼ねて……いいかなって……」









「ハアーー。もういい。ちょっと来い。」









「え、裕介どこ行くの?!」









周りの目なんか気にせずいいんちょーの手を引っ張って歩いた。




その後ろを黙ってついてくる平と和。




……あいつらさっきから何もしてねーぞ。




若干泣きそうないいんちょーの手を引っ張って俺はある人の元へ電話をかけた。