「よし、色々決まったことだし、早く荷物まとめて帰りな〜?手続き済ませてあるから。」
「はーい。」
「じゃ、あとのことは龍太君、よろしくね。」
「了解です!」
私たちにほほえみかけると蒼先生は病室から出ていった。
病室には龍太と二人きり。
久々すぎてなんだか照れくさい。
「じゃ荷物まとめよ。まとめたら家まで送ってあげるから。」
「え、いいよ。申し訳ない。」
「申し訳ないってw逆にどうやって帰るつもり??」
「1人でバスで帰ろうかと……」
「1人でバスって……まだだめ。僕が不安だから。2人でタクシーで帰ろ?家近いし。僕にとっても好都合。」
ふふっと龍太が笑った。
ああ。ほんとにいい彼氏を持ったのかもしれない。
「じゃお言葉に甘えてタクシーで帰ろっか!」
荷物をまとめてる間、たくさんの話をした。
次のデートどこにしようかとか、お互いの演奏会の日程だったりとか。