「ち、ちが!」









「違くないでしょ?涙目になってもダメwてか泣くなよ〜w大丈夫じゃないなら大丈夫って言わなくていいんだから。もう寝な?無理させてごめんな。」









「高龍のせいじゃないもん。」









「はいはいw」









しばらく璃音を抱いていると、腕の中から寝息が聞こえてきたので、そっとベッドに戻してやった。









「……俺の彼女は手がかかるw」









帰ろうとした時、ちょうど蒼先生とあった。




話の流れでさりげなく昔の弟さんのことを聞こうと思ったのだが、いつもはぐらかされてしまう。




それは璃音も同じ。




前に体調を崩して璃音が弱ってた時、ちらっと聞いたことがあった。




昔弟がいたことを。




話し方の表情から、弟のことがすごく好きだったのだろう。




そして何かをすごい後悔した感じだった。




璃音が人を頼らなくなったのも無理をするようになったのも、そこから来てる気がする。




……ほんとこれは僕の何となく。




でも、璃音や蒼先生が話してくれるまで待つとしよう。