「ない。」









「だめ。」









「……じゃゼリーなら……少し……一口サイズの。」









「わかった。買ってくるね。」









「あ、お金そこにあるから。」









「え?いらない。気にしなくていいよwそれより疲れた顔してるけど、寝てたら?」









「……まだ大丈夫。」









「……そう。すぐ戻ってくる。」









明らかに無理している顔色だったな。




まだお見舞い控えた方がいいんだろうか……




そろそろ退院出来るといいんだけど……




自宅療養できるなら、そっちの方が璃音もいいんだろうし。




璃音のゼリーを買って、再び璃音の病室へ戻る。




ホントは別に買いたいものなんてないけど、ああでもしないとほんとに何も食べない感じだったし。









「璃音〜買ってきたよ〜……ってえ?」









「……あ、高龍……おかえり。」









「おかえりじゃなくて。何その顔色。真っ青。」









「え?そんなことないよ?大丈夫大丈夫。ゼリー買ってきてくれたの?ありがとう!」









「無理に元気にしなくていい。それから、今日はこれ、食べないで。無理して戻す方が体力使う。」