普段ならこういう話には絶対に乗らない俺。




でも、上岡のことなら乗ってやってもいい。




あいつは恋愛に疎いから自分が恋してるって気づいてないのだろう。




ホントの所どういう感情を抱いてるのか俺にはわからないが、上岡といいんちょーはとても仲がいい。




誰が誰と付き合おうが俺には知ったこっちゃないが……なんかあそこの2人は早くくっつけと思ってる。









「いいよ。久々だし2人にしてやろw」









「和なら乗ってくれると思ったよwあとは平か……」









「あいつなら乗るから大丈夫w」









いい意味でも悪い意味でもノリが良い双子の兄。




聞かなくてもそんなことはわかった。




それぞれ楽器を片したり、花を買ったりして、俺たちは病院に向かった。








「すいません、新山 璃音の病室って……」









俺は受付の人に聞いた。









「お見舞いの方ですか?でしたらここに名前を書いていただいて。代表の方だけで結構ですので。」









「あ、はい。」









面会終了時間や、お見舞いの注意事項などを聞いて、俺たちはいいんちょーの病室へ案内してもらった。









「俺さ、なんて言って入ればいいんだ……?」









キヨが唐突に聞いてきた。









「普通にノックして普通に声かければいいんじゃね?」









「その普通ってなんだよ!!」









お見舞いに行き慣れれてない俺らは緊張していた。