こんなくだらない会話したのはいつぶりだろう。
正直俺だって、心配した。
死ぬんじゃないかと思った時もあった。
確かにこのまま死なれても目覚めが悪いのは確かだ。
それも学校でなんて。
いいんちょーの事情を知ってからまだ日は浅いが、やっぱり知った以上少なからず責任は感じるもので……
生きててよかった。
こんなことを誰かに思ったのは初めてだった。
お金なんていらないから、早く治して欲しい。
早く戻ってきて欲しい。
早く戻って俺を安心させてくれよ。
そんなこと俺の口から言うことはもちろんないのだけど……
初めて持つ感情の正体に戸惑いながらも、キヨたちが戻ってくるのをいいんちょーと二人で待った。