「璃音?璃音?!分かるー?大丈夫だからね。大丈夫大丈夫。」









顔色が青ざめてく璃音ちゃんに必死に声をかけ続ける蒼。









「ジアゼパム持ってきて!」









蒼が璃音ちゃんの対応をしてる間に俺が看護師に指示を出す。




すぐに点滴は届いて、刺したはいいものの、一向に治まらない痙攣。




蒼が懸命に声をかける。









「璃音?璃音ーー?りーおー?大丈夫だって。大丈夫だから。ほらおちついて?ねぇ」









聞こえてるはずのない蒼の声。




その時、ぴたっと璃音ちゃんの痙攣が止まった。




俺も蒼も驚愕と安堵で変な感情だ。









「……とりあえず、治まったのか……?」









「た、多分……?」









蒼と俺で顔を見合わせたら、看護師が









「え?」









と声を漏らした。









「何かあった?」









と蒼が問いかけると、









「いま、璃音ちゃんの手が動いた気がして……」









俺たちは急いで璃音ちゃんの顔を確認すると、そこには









「あ……お…………い……せん…………せい?」









目を覚ました璃音ちゃんがいた。