西大学病院




璃音が通っている病院だ。




璃音のお見舞いやらでしょっちゅう来てるから、知り合いの看護師さんやお医者さんも増えた。




中に入ると早速、璃音をよく見てくれている看護師の夏目さんにあった。









「あら。久しぶりね高橋君。元気にしてた?」









「まぁはい。おかげさまで。」









「今日は璃音ちゃんのお見舞い?」









「あ、はい。璃音は今どこに……」









「いつもの病室で寝てるわよ。……まだ目覚めてないんだけど……。」









「え、まだですか。」









「えぇ。……でも、行ってあげたら璃音ちゃんきっと喜ぶわ。」









「……そうだといいんですけどね……wありがとうございます。」









夏目さんに挨拶を交わし、璃音の病室へ向かった。




目が覚めてないと分かっていながらもドアのノックした。




……やっぱり返事は返ってこない。









「璃音入るよ?」









そこには呼吸器をつけながら静かに眠る璃音がいた。




倒れてから1週間、ほんとに目を覚ましてないんだな……って、とてつもない不安感に襲われた。




ちょっと目を離した隙に消えてしまいそうなほど、今の璃音は弱々しく見えた。