さっきから姉ちゃんなんて呼んでるが、姉ちゃんも俺と同じ高一。
両親の再婚で兄弟って形になったが、俺は今でもこいつを姉ちゃんだなんて思ってない。
姉ちゃん…璃音は俺と同じ中学に通ってた。
クラスも2年から同じだった。
生徒会も部活も頑張る璃音はとても綺麗でかっこよく、体が弱いことはその当時知らなかったが俺にはとても儚く見えた。
隣の席になってよく話すようになってから、もっと一緒にいたいと思った。
そしたらいつの間にか……好きになってたんだ。
だから中2の頃俺は璃音に告った。
璃音も承諾してくれた。
それからの1年は幸せだったが、3年の春、俺は振られた。
最初の方こそ気まずかったが、璃音は普通に接してくれてたのでいい友達として過ごしていた。
……なのに。何を考えたのか俺の親父は璃音の母親と再婚した。
別れてから4ヶ月。
いきなりのことで戸惑ったし、家族だなんて思えなかった。
当然、璃音もそうだろうと思ってた。