駿太のさり気ない優しさに感謝しながら、璃音を病室へ連れてった。




璃音がいつもここに来る度に、もう二度とここに来させないと決めるのだが、すぐ戻ってきてしまう。




医者としても申し訳ない気持ちでいっぱいだった。









「ごめんな、璃音。」









医者としてすごく情けない姿だと思う。




何年も何年も治してやれないまま、ずっと苦しめてる。




正直、璃音の抱えてる自己免疫疾患とは難病指定されてて治すのが難しい。




上手くこの病気と付き合ってくしか方法がないのだ。




薬や治療色々やってはみるのだがあまり結果は好ましくないものばかり。



璃音がちゃんと薬を飲まなかったり、治療をサボったりするせいでもあるのだが……。




それでも治してやれないことに責任を感じざるを得ない俺。




璃音がな寝てる間に検査類は終わらせよう。




璃音が早く戻れるように。




今回は入院長くないといいな。




だから早く目を覚ませよ、璃音。