「おはよぉー。」









「あ、おはよーー!」









朝から元気な私たち3組。




クラス入った瞬間に漂うお弁当の匂い。




女クラだとは思えないほどの食欲と汚さ。




私はこのクラスが大好きだ。




毎日楽しいし、みんなも楽しそうだし。




あるひとりを除いて…………




クラスのHR委員としてよく頑張ってくれてる璃音はなかなか笑ってくれないし、話してくれないし、なんだか寂しい。




みんなとあえて距離置いてるのかなと思わずにはいられないほど、ちょっと近寄りがたいオーラがある。




たまたま吹奏楽部の仮入部で璃音の隣になった時、私は璃音のフルートを聞いて度肝を抜かれた。




すっっっごい上手い!




そして何より、フルートがめちゃくちゃ似合う!!




フルートうまいねって先輩が褒めた時の笑顔なんて……




まさに天使の微笑みとでも言わんばかりの笑顔だった。




そんな顔で笑えるって知ってるからこそ、そういう顔をクラスでも見せてほしい……。




そういった意味も込めて私は少し璃音のことを気にかけてた。