「あ、裕介おはよー。」









音楽室に入って真っ先に聞こえたいいんちょーの声。





今日も元気なのかなんなのか……





そういや、こうやって女子と関わるのはいいんちょーが初めてかもしれない。





小3の頃、この容姿では女子は寄ってこないと悟り、いい子になろうと頑張ったが、小6になったらそれも無駄な気がしていい子を頑張るのもやめてしまった。





若干どころか人が軽く引くぐらいにはひねくれた自分の性格を誇れないものとわかった上で誇ってしまうほどのクズだ。





無関心 無関係 無干渉





この3つは俺が生きる上で大切にしてること





面倒事には巻き込まれたくない





崩れたり壊れたりするのは外部から見るのが1番楽しい。





……そんなやつなのにどうしていいんちょーは俺なんかと関わるんだろう。





俺が今までにあったことないタイプだから、少し動揺している。