涼と私は別の学校に通う高校1年生。私は西高校、涼は商業高校。





あ、でも涼と私は双子じゃない。





私は父の連れ子。涼は母の連れ子。





生まれた時から色々複雑だった私からすればなんの問題もないんだけど……。





私は父と血は繋がってないし、涼も母とは血が繋がってない。





みんなそれぞれ複雑で、最終的にこんな形になった。









「璃音、薬飲んだ?」









「飲んだよー。薬そろそろ切れるから病院行かないとね。」









私は幼い頃から自己免疫疾患と喘息を患っていて薬がないと正直しんどい。





食物アレルギーも、卵 小麦 落花生 そば 海老 かにと七品目全部コンプリートしてる。





もはや何も食べていいのやら……









「そっか。気をつけていってきてね。じゃ、お母さん仕事行ってくるから。」









「はーい。頑張ってね」









「うん。行ってきます」









「俺のバックがない!あ、あった!俺も行ってくる!」









……慌ただしい家族だ……
さてと、お父さん起こして私もそろそろ出ようかな。









「お父さん、起きて!!!!仕事遅れるよー!」









「……ん?あれ?……ん?は?!?!もうこんな時間?!やばい!遅刻する!」