「あ、裕介、おはよー。」
「おう。」
今私が声をかけたのが上岡裕介(カミオカ ユウスケ)。
体の弱い私の面倒をよく見てくれる、龍太みたいなポジションの子だ。
本人曰く無関心 無関係 無干渉をモットーにして生きてるらしいが……とてもそうは見えない。
以上の5人とわたしはよく一緒にいる。
この5人には私の病気のことも打ち明けられた。
そして、もうお気づきの人もいるだろうが、一緒にいるのはもちろん男子だ。
やっぱり話しやすい人を選ぶとこうなってしまう。
見る人によっては、男子としか関わらない男好きと思われてもおかしくない。
そんな私を和はよく心配してくれて、女子と関われと声を掛けてくる。
……そんな事言われても関われないものは関われないのだ。
そうして女子と関わることから逃げていたら、本当にこの5人としか居れなくなった。
だからと言ってこの5人とすごく仲がいいかと言われたらそうではない。
ただ、全く話せない周りの人と比べたら少し話せるという程度の友達だ。
たかがそれだけ?と思う人もいるだろう。
だが今の私にはそれだけで十分だった。