そんなことをしてるうちに朝のSHRが始まった。
今朝も会話はおはようの2言だけか……
自分から会話したら変わるのかな。
結局そのあともずっと誰とも話さず、午前の授業が終わりを告げた。
そして問題のお昼。
……当然のごとく一緒に食べる人がいない。
この時間は嫌い。
自分が一人でいることを1番強く感じる時間だからだ。
苦しくて寂しくて声をかけたいのにできなくて、もうどうしよもなくなった私は、龍太とのトーク画面をさかのぼって眺めてた。
「本当に無理は禁物です 思わぬところで影響が出ちゃうからね」
「それはしょうがないよ 体調が1番だから。」
「確かに周りから見たらそうかもしれないね でも、分かってくれる人はちゃんといるはずだよ」
「にいやまが女クラか……それはしんどいね」
そこには龍太からの優しい言葉が沢山並んでいた。
中学の頃の思い出話、今のこと、体の心配、吹奏楽部のこと。
龍太と話している時は幸せになれた。
こんなに楽しい時間もあるのにな…何やってんだろ私。と思ったら、涙が出てきた。
寂しくて仕方ないのを学校では押さえ込んで、でも龍太にはお見通しで。
龍太にはかなわないな……
なんてことを考えながら、今日も寝た振りをして昼休みを終えた。