教室に戻って、ヨネの提案で奈美と一緒に桜の花びらで押し花のしおりを作った。 今頃、彼も桜を見ていることだろう。 今度会うときにこの押し花のしおりを持って渡そう。 憎たらしい笑みを見せることはなくても、彼ならきっと喜んでくれると思うから。 「ねえ笠原さん。知ってる? 桜の花はね、薔薇の花と同じ仲間なんだよ。 だから桜の花は桃色じゃなくて本当は紅色が隠れた色なのかもしれないね。 不思議ね。 きっと桜は恋の花なのよ。 情熱が隠れた恋の花」 完