「コンビニで見つけた新作スウィーツ。こういうのは好き?」

「…っ」

「あ、その顔は好きなんだ。…ったぁ!痛いな、もう!」




数日後、本当に俺んちに押しかけてきて、勝手にワイワイ騒ぐこいつらの。
笑顔とか、笑い声とか、些細な話とか。



「私のオススメはこれです!」



大神の甘いもののチョイスが腹が立つほど俺のツボを刺激してることとか。





「俺は辛いもの―」




甘いものたくさん買い込んできた割に全く食べずに塩辛いものばかり食ってはいつもよりテンションの高い海老名とか。




なんだか無性に、心地いい空間だと思ってしまった。




もしかして、これが幸せとかいうやつなのかなんて。




絶対に口に出しては言えないけれど。