「うーさぎくーんあーそーぼー!」

「………」



朝早くからチャイムが鳴り、まだ姉ちゃんは寝てるし渋々でると。
うっとおしいほどのふざけた空気の海老名。

その隣には戸惑い感たっぷりの大神。



「なんだお前ら」

「せっかくの休みなんだから遊ぼうぜ」

「…はあ?」



てかなんで二人一緒にくるんだ。
こいつらいつの間に連絡取り合ったんだよ。



「んー?なにー?凛、お客さん?」

「な、なんでもねえよ!」


姉ちゃんが起き出してきた。
俺は慌ててそう言った。



「あら、統太」

「心さん、お久しぶりです」




にこやかに姉ちゃんに声をかける。
手慣れてる感じが腹立つぜ。



「あら、かわい子ちゃん」

「お、おはようございますっ!初めまして!」

「あらあら〜!」

「あー!もう!外で待っとけ!用意すっから」



二人を外に追い出して姉ちゃんのからかいを無視しながら準備をする。
あいつ、こうなるとわかってて家まで来やがったな。