「…大神さん、いい子だもんな」

「さあな」

「本当に、良かったって思ってんだよ、俺は」

「お前は俺のなんなんだよ」

「一番の親友だよ!」

「自分で言うのかよ」




モノ好きだな、ほんと。
コイツにしたって、大神にしたって。

俺なんか相手にするなんて、ほんと大した物好きだ。
大抵の奴は俺なんか遠巻きにして、関わろうとしないのが当たり前で。



それは、自分の風貌や、態度これまでの行いとか全部ひっくるめて当然だって自分でも思ってるし。
それを改めようとは思わない。

別にわかってもらおうなんて思っていないし、慣れ合いは嫌いだ。
自分がしょうもない人間だってことは自分がよく知っている。


だからこそ。
この判断が本当に正しかったのか。

今更ながらに思う。