次の日。
サナは、昨日仲良くなった梨央と春菜にススメられ、メガネをコンタクトに変え、髪をハーフアップにし、スカートの丈を少し上げて登校した。
サナが教室に着くと、梨央と春菜が話しかけてきた。
「サナ、おはよう」
「おはよう、サナ」
「おはよう、梨央ちゃん、春菜ちゃん」
すると、二人はサナを上から下へとなぞるように見てきた。
「な、何………?」
サナは戸惑って聞いた。
「あ、いや。予想以上に可愛くてビックリしちゃって」
「ほんとほんと……何で今までそうして来なかったの?ってレベルだよね」
サナは照れたように笑って言った。
「ありがとう」
そんな会話を、冷ややかな目で見ていた人物に気づかずに。