昔昔、あるところに、おじいさんと、おばあさんがおりやした。

おばあさんが川に洗濯に行きました。

そうしたら、川上から、大きな梨が流れてくるでありませんか。

おばあさん「あかんあかんあかんあかんて」

梨「はい?拾ってください」

おばあさん「いや拾わんて。桃は?」

梨「桃です。」

おばあさん「梨やん。自分梨やん。」

梨「確かに自分、見てくれは梨であります。しかし、スピリットは、桃なんです。桃尻ですし。」

おばあさん「一個一個整理してこか。はいやあらへん。見てくれは梨?先ずな。十分やんけ。十分梨じゃ。スピリットは桃。ってのは、中身の果肉は、桃ってこと?」

梨「梨です。」

おばあさん「梨やん。」

梨「しかし、スピリットは、桃…」

おばあさん「スピリットなんかどうでもえぇ!果肉が梨やったら、お前なんて100パーセント梨じゃ!」

梨「アリにしてください!おばあさんの力で!」

おばあさん「ご老体やねん。腰も痛い。足も痛い。膝も痛い。有りか無しかの無しちゃうねん。ペアネクターとか、鳥取二十世紀とか、そういう梨や!豊水とか」

梨「銘柄までは、なんとも、、」

おばあさん「んな話しはしとらんのじゃき。ほで、なんて。最後。桃尻ぃ?」

梨「はい、見て貰えれば、、」

おばあさん「いかん、セクハラじゃき」

梨「セクハラて、お母さん、、」

おばあさん「あんたのお母さんちゃう!」





おわり