春休み。伸び伸びとした暖かい日々に1人取り残されたような気持ちになっていた私。

ふと、外を見ると桜並木がある。はらはらと桜の花びらが少しづつ舞ってゆく。

とても、綺麗だった。あんなふうに綺麗になれたら。とおもった。

そうだ。気晴らしに散歩でもいこうかな。

「よいしょ。」

決して軽くはない、ポッチャリとした腰をあげる。

さっきまで飲んでいたレモンティーの入っていたお気に入りの猫マグカップを持ち、キッチンへ向かった。