毎日退屈だけど、俺は結構気に入っている。

 赤く染まった夕刻の空に別れの挨拶をして教室を飛び出し、颯爽と廊下を駆けていく。

 その先には自由への門が開き、欲望渦巻く夜の町への入り口が待っているのだ。