「・・・って、龍ちゃんに言われる夢見た」



初夢は正夢になる、らしい。
だけど、その顔を見て少し安心した。


「あのなぁ、新年早々縁起でもねぇこと言うなよ・・・。マジ焦った」

「だって・・・」

「オレが言うわけねぇだろ。どんだけ頑張ったと思ってんの」

告ってきたのは龍ちゃんから。
今でも自分の方が好きだと思っているみたいだけど。
わたしだって負けてない。

「言われるならオレのほうな。考えたくもねぇけど」

だから大丈夫だと不安になってるわたしの気持ちを安心させるかのように強く抱き締めてきた。

「・・・龍ちゃん」


「家の前だからこれ以上はなしな。