ここはミトウ国。ニノ国とガイタ国という大国に挟まれた国である。何年もニノ国とガイタ国がこのミトウ国を侵略しようと争いが勃発していたが決してミトウ国は滅びることは無かったのである。
初代王は賢く、豪腕で、人望も厚く、戦に負けた事が無かった。
そこから産まれる男子たるものも、その血を受け継ぎミトウ国は簡単に侵略出来る国では無かったのである。
しかし、現王はその歴代王とはまた少し違っていた。
ニノ国には、これまでにないほどの食料の支援を施しニノ国からの侵略を阻んで来たのである。
そして、ガイタ国には娘である桔梗(ききょう)を人質として与えて両国からの侵略を弾圧したのである。
この国にもう1人いる姫。翡翠はまだ若干10歳。

この国の行く末はまだこの10歳の姫に命運を託されたのである。