『僕はもう、君の側にいられない』

ぇ?

嫌です‼ 行かないでください‼

私はあなたが
いなくなってしまったら
生きていけません‼

『ごめん……』

彼は謝罪を口にして
私に背を向けて歩きだしました。

せめて、理由くらい教えてください……

そう叫びたいのに
私は言葉を発することができません。

お願いです。

私から離れて行かないでください……

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『夢……』

泣きながら目を覚ましたのは
子供の頃以来ですね……

あの頃は
泣きながら目を覚ますと
隣の部屋の両親のベッドに
潜り込んでいましたね(苦笑)

私は夜中なのも構わず
彼に電話を掛けたました。

電話口で
彼の声を聞き、安心しました。

そして、電話を切る直前、
彼が言いました。

『何があっても
僕は絶対に君の元から
いなくなったりしないってらね』と。

その言葉を聞けてよかったです。

電話を切り
もう一度、布団に入りました。

今度はいい夢をみれそうです。

私は彼がいなくては
生きていけないのです。