「とりあえず、そちらに向かいます……」

「お願いします。
第二病院に居ますんで。」

「はい」




そこからはほとんど記憶がない。

ただ、覚えているのは薬の匂いとお葬式の親戚の泣き声だけ…………



家に帰ると、いつもどおりの夜。
親戚の間では、誰が私を引き取るかとかなってたみたいだけど、私はそんな気にもなれず無視して家に直行した。