私はシーンとした部屋の中にいた。

まさか、今からこんなことがおこるなんて私は想像もできなかった……



それは、つい先日のこと。





「鈴村さんのお宅ですか!?
こちら警察です!
今、ご家族の乗った車が急カーブの崖か
ら転落したそうで、只今死亡が確認され
ました……

……、もしもし?聞こえてますか?
鈴村さーん!」

私は鈴村美雨。

普通の女子、中3……の、はずだったんだけど……?

ご家族が事故?
え、家族って私の家族?


「もしもーし……鈴村さーん……」

「は、はい……?
あ、あの、人違いじゃないでしょうか?」