『それではお食事中ですが、美雪さんからお手紙があるそうです。』



突然なアナウンス。



「…え?」


その内容に驚いて、美雪の方を見ると、


「まぁまぁ、聞いてて」


と、ニコッとして行ってしまった。






「…えーっと……大輝にお手紙を書いてきました!
聞いてください。」





美雪が俺に手紙………


考えもしてなくて驚いた。





「大輝へ

いつもありがとう。

結婚式で読む手紙、なんて書いたらいいのか正直、よく分かりません。

大輝が大輝流にプロポーズしてくれたみたいに、あたしもあたし流にお手紙を書かせてください。

大輝と出会って、7年目になりました。

中3で大輝と付き合って、高1で別れて。

追いかけて芸能界に入って

また付き合って今に至って。

本当に長かったですね。

別れた時は、もうダメだと思っていました。

でもまたこうして一緒にいられてすごく嬉しいです。

俺様な性格で、ドS。

けどいざと言う時は優しい一面もある。

そんな大輝が大好きです。

大輝と出会えて良かったと心から思います。

これからも喧嘩、たくさんすると思うけど、よろしくお願いします。

美雪より。」






パチパチパチ



今までで1番嬉しいサプライズ。



「…ありがとう。」


席に戻ってきた美雪にそう言うと、


「えっ、ちょっと大輝、何泣いてんの?!」


と言われた。


自覚なかったけど、実際に泣いていた。



「泣いてない。」



拭ったことでバレバレだけど、



「はいはい、分かったよ。」



美雪は笑顔を見せて流してくれた。