大人の恋って、あの…
あたしにはああいうことしか浮かばないというか……
あの…ヤっちゃったり…さ。ほら……ね?
『若い二人には申し訳ないんですが、うちの雑誌が大人向けな雑誌なので、露出多めな感じで、お願いします。』
「「は、はぁ…」」
『映画の宣伝を先に持ってきて、次のページからそのカットを入れるつもりでいます。』
「そうですか」
チラッと横を見ると、やる気満々な大輝がいた。
《やらせてもらってる立場だから。》
大輝がそう言ってたっけ。
確かにそうだよ、その通り。
それにまだなにするか分かってないし!
そんな卑猥なことじゃないはず…
だからあたしと大輝は、
「お願いします!」
そう言った。

