入学式も無事に終わりそれぞれの教室に向かう。

黒板に貼ってある座席を確認し、自分の席に座って先生が来るのを待つ。

「あれ、朝、玲香が突き飛ばした子だよね。同じクラスだったんだ～。あのときは本当ごめんね。」

前の席に座ろうとしていたのは朝出会った、つぐみと呼ばれていた人。覚えていてくれたんだ…。

「大丈夫だよ。私、結城奈央。」
「良かった。私は大和つぐみ。つぐみで良いよ、これからよろしくね！」
「よ、よろしく。つぐみ」

つぐみ軽くと自己紹介をし終わりまだ話したいなと思っていた所に先生がやって来た

「えー皆さん。改めて入学おめでとうございます。えー私はですね、えー担任の、えー新井…「何か先生えーが多くて全然頭に入って来ないんだけど」
つぐみが後ろを振り向き話かけてきた。

「だね。笑っちゃいそうだったよ」
「そこ、しっかり前を向いて話を聞きなさい。」

先生に注意されしぶしぶ前を向くつぐみ。
その後も、えーを沢山連発する先生の話が20分は続いた。