なんか私のイメージがけっこうひどくないか?
みんな失礼すぎやしないか?
私は勉強できないって思われてるなんて……見たまんまか!
「でも一週間前だしするべきだよね。
ちょっとおもしろそうだし」
ひとりつぶやいて頷く倉橋くん。
そして私を見てにこっと微笑む。
「おれも一緒にいいかな?」
「え?」
「成績は下げたくないし」
「私はいいけど里ちゃんは?」
「えー、まぁいいんじゃない?」
「ありがとう」
にこっと王子様スマイルを浮かべる倉橋くんはまぶしすぎる。
輝きすぎて思わず目を細める。
「ちなみに紗柚と山村さんは実力テスト何位だった?」
「あたし57」
「私は12位だったかな」
「は?お前まじで?」
「まじで」
私の答えに驚きの声を上げるのは斉藤くん。
肩をガシッと掴まれてしまう。
「えっと、斉藤くんは?」
さぞかし頭は良いんだろうな。