るんるん気分で教室に戻り、テンション高めで授業を受けた。


里ちゃんには引かれたけど、それでもいまの私は満たされている。




日下部くんとの関係性も聞かれたりしたけど、わた君の話をするとみんな逃げてしまった。







「あ、安積さん。
おはよう!」


「日下部くん!
やっぱりかっこいいね、おはよう」




次の日。

メガネはかけたままだけど、前髪を切ってしっかり顔が見える状態で学校に来た日下部くんに挨拶をされた。



クラスメイトも日下部くんのかっこよさに気づき驚いていた。





「斉藤くんのおかげです」


「へ?」


「ライバルなのに放課後いっぱいアドバイスくれて……」


「よう、日下部」


「あ、斉藤くん!」




日下部くんは後ろからやって来た斉藤くんに駆け寄る。


嬉しそうに話す日下部くんを見て、良かったと思うけど斉藤くんに持って行かれた気分。




まぁ、ふたりとも楽しそうだからいっか。