缶のココアを両手で持ち手を温める。
そして寒空の下、公園のベンチにだいすきな人とふたりで並んで座る。
すごく青春って感じがするよね。
私はいま、青春を感じてます。
「寒くなってきたね」
隣の斉藤くんに寄りかかりながら話しかける。
私の行動をすんなり受け入れてくれるところは、もう付き合って3ヶ月になるからかな。
元々、付き合ってからは全部受け入れてくれてたけど、なんかいまは余裕?みたいなのがでてきたよね。
「足出してるからだろ」
「今日タイツ破れたの」
「え、お前なんで足にアザばっかあるんだよ。
まさか……」
「変な想像するのやめて。
それは私の役目だから」
「なんだよそれ」