教室に戻ろうと、歩き出した時に二の腕を引っ張られてちゅって軽くキスをおとされた。
充電……私がまさか斉藤くんの充電器になれるなんて。
幸せの極み。
ポーッと斉藤くんを見つめていると、恥ずかしくなったのかわからないけど、私の手を握って前を歩き出した。
生まれてきた中でいまがいちばん幸せかもしれない。
でも、きっとそれは斉藤くんと一緒にいたらどんどん更新されていくんだろうな。
そんな気がするんだ。
斉藤くんに引っ張られたまま教室に戻り、里ちゃんに報告をして放課後を待った。
そんな何気ない日常はマンガではあまり描かれないけど、日常にこそ幸せがいっぱい詰まってるんだって、斉藤くんと恋をして知ったよ。