「あの…篠原くん」 「ん?」 「類くんの他には、誰がいるの?」 「誰って、今日は類、一人だよ」 「そうなんだ…」 「それがどうかしたの?」 「ううん、何でもない」 そうか…。類くん、一人なのか。 それはさすがに、私もだめだな。 いくら類くんと一緒だからって、二人きりは無理だ。 私の心臓が保たないのはともかくとして、類くんが私を嫌いなのはどうしようもない。 類くん、私と二人きりなんてきっと嫌だろうな…。 エリカを見ると、目が合った。 「やっぱり私、エリカと帰る」