順平と杏香はしばらくして、二人で一緒に帰った。
杏香たちと入れ替わるようにして教室に入ってきたのは、篠原くんだった。
まだ帰ってなかったんだ、と私とエリカに声をかける。
エリカは軽く頷くと、帰ろっか、と私に言った。
「…あれ、帰るんだ?」
篠原くんが廊下を見ながら言った。
「もうすぐ、類も——」
「類くん…?」
「え?…ああ、うん。
類も、もうすぐ帰るってさ」
「…エリカ、どうする?」
あくまでも、エリカは類くんの元カノなのだ。
二人を一緒に帰らせるなんて、そんな無神経なことはできない。
エリカは少し考えてから、一人で帰る、と言った。
…そっか、やっりそうだよね。
類くんと帰るのなんて、気まずいよね。


