「やーん。乙女だなぁーっ」 「杏香には言われたくないけど」 「えー、そんなぁー。照れちゃいますぅー。なんつってー」 杏香のノリの良さは、いつだって抜群だった。 カレシの…順平の前でも、こんなんなのかな。 と思った矢先、教室に順平が遊びに来た。 旦那来たよ、とエリカに言われ、気が早いって、とにこやかに答えてから、杏香は順平の元へと走っていった。 相思相愛。その言葉が、二人にはとてもお似合いだった。