今日は何色でしたか。

母と別れるこの瞬間が、とても寂しい。





ドアの外に出ようとした時、来た時には閉まっていた1つのカーテンが開いていた。





小学生くらいの男の子がマンガ本を読んでいた。





横にはたくさんの点滴があった。





母の点滴の数よりも多い。





私が通ったのを気づいたみたいで少年と目が合った。





どこかで見かけた顔だったが、この小さな町だったらすれ違うことはよくあるだろうと思い、ゆっくりお辞儀をした。





だけど少年はすぐに目をそらし本を見た。





まるで見てはいけないものを見てしまったかのような速さだった。





病院から出ると大きな風が吹いた。





4月らしい少し冷たい風。





自転車をこぐと、大きな風が更に大きくなり私に吹きかかる。





大好きな商店街の中に入った。





「音ちゃんおはよー!」





魚屋のおじさんが片手に魚を持って私にあいさつをした。