教室に戻り席に着くと、私の親友兼前の席の女《如月 姫花》がニヤニヤしながらこっちを向いた。



「千華さん~どぉゆうことかなぁ」


甘ったるい声で聞いて来た姫花


ごめんね。あなたが思っている関係ではないよ。


「それがさ…」


全部姫花に話しちゃった。



「うっわ。めんどくさ。でもさ、あんた一ノ瀬のこと大好きじゃん。だからいいんじゃない？」


「姫花までそれ言う？」


「まさか、一ノ瀬にも言われたの？」


「うん」


「せいぜい頑張りなさいよ」




姫花と話していると怜音くんからメールが



『お前さ、後ろから見るとデブだよね』



それが彼女に言うセリフか！！


でも仮だから…


なんて頭の中で突っ込む。



急いで一番後ろの席の怜音くんの方を振り返って、すこーし睨む。


そうすると



「ごめん、ごめん、彼女が嫉妬しちゃうから」


怜音くんがそういうと群がっていた女子たちが一斉に私の方を見た。


私は急いで前を見た。



「朝比奈さんって嫉妬深いんだ〜」


「えーめんどくさくない？私はそんなことないけど…」


なんて女子の声が聞こえる。


確かに怜音くんのこと好きだから嫉妬はするよ。


でもなんでそんなこと言われんの？






「でも、可愛いよ。そういうところ。」







そう怜音くんが言った。





怜音くんに可愛いなんて言われたことに嬉しさを感じ顔が赤くなったのが自分でもわかった。






怜音くんの言葉に女子たちは私の方を睨みつけながら離れていった。





「嘘だしバーカ。勘違いすんなよ？」



そのメールで一気に現実に戻された。


怜音くんの方を振り返ると、お腹を抱えて笑っている。





私のドキドキ返せー

この最低男！！！！！！！