斉藤くんは本当に沙絵のことを大事に思っている。


それは沙絵だって同じだと思う。



「そーか?原野がどう思ってるかは分かってんのかよ?」


「お前なぁ!なんてこと言うんだ!」



冬夜はいつも斉藤くんのことをいじる。



「大丈夫だよ、あたしも樹以外はあり得ないって思ってるもん!」