「恵理の結婚式楽しみだなー」

「私だって加奈の結婚式楽しみだよ。
合コンの幹事だったから言うわけじゃないけどさ、加奈と秋くんには幸せになってほしい。
見ててお似合いだと思うし、なんか年々雰囲気も似てきてるよね」

「似てきてる?何それ、飼い主とペットが似るっていうあれ?」

「そうそう」

恵理は悪びれもせずにケラケラ笑うけど、複雑な気持ちだ。

どっちが飼い主でどっちがペットなんだろう。

「まあウチらはまだ若いほうだけど、結婚ラッシュになったりしたら嬉しいね」

想像しているのか、ふふっと笑う恵理。

正直、私は今のところそんなに結婚願望が強いわけじゃない。

会社に行けば毎日顔を見られるわけだし、時々泊まりに行ってデートをして、という今のスタンスでも特に不満はない。

だけど、いつかは私と秋も――