ガッチ「静かだな」

レト「あんま音立てないように行こうね」

ガッチ「まだ半分か、そこそこ遠いな。疲れたら言ってね」

はづき「うん」

そのとき、頭の中にノイズが走った。


ーーーーザザッ

はづき「っ!!いま何か……」

ガッチ「はづきこっち!」

ガッチさんにぐいっと腕を引かれる。

ガッチ「レトさんも大丈夫?来てる?」

レト「なんとか」

一目散に走って近くの建物に入る。

ガッチ「はづき、大丈夫?」

はづき「…はぁ、はぁ…うん、大丈夫。…あの、今何が?」

ガッチ「ジェイソンだよ。近くにワープしてきたんだ」

レト「…はぁ、はぁ…ジェイソンの能力のひとつだよ…はぁ…他には…ね…」

ガッチ「レトさんは休んどきなよ(笑)あのねジェイソンにはね、特殊な能力があって
さっきみたいに遠くからでも一瞬でワープできる“モーフ”、
それから速い速度で進める“シフト”、
人間を赤く光らせて見ることの出来る“センス”、
静かに近づいてこれる“ストーク”
があるんだよ」

はづき「ジェイソンにそんな能力があるんだ……でも、なんでそんなに詳しいの?」

ガッチ「実はね、俺たちジェイソンと戦うのは2回目なんだ。」

はづき「えっ?」

レト「別の場所で1回戦ったことがあってね、そのときは全員で脱出出来たんだ。だから今回も、ね?」

ガッチ「ちょっとは心強いでしょ?」

そういってガッチさんは優しく微笑みかけてくれた。