たくさん走って遠くまで来れた私は他に誰かいないか探した。

少し先に人影が見えた。

あそこの人たちに知らせなくちゃ。

はづき「殺人鬼が出たんです!ここから逃げてください!!!」

出せる限り大声で叫んだ。

「殺人鬼?あの噂ほんとだったのかよ。」

「まじかよ。やべーな」

「わざわざ知らせに来てくれてありがとう」

「君、大丈夫?なにがあったか教えてくれる?」

男性4人で来ていたようだ。
口々に言いながら、私をのぞき込み心配してくれた。

はづき「さっき一緒に来ていた友人が斧を持った大男に殺されて……」

緊張が解けたのか腰が抜けてしまった。

「おぉっと、大丈夫?ゆっくり落ち着いて」

そっと肩を支え座らせてくれる。

はづき「すみません…ありがとうございます」

「友達1人殺されて平気なやつの方がおかしいよ。ゆっくりでいいよ」