急いでうっしーのところまで走った。

はづき「あの家だと思う!」

地図を見ながらガッチさんに言う。

ガッチ「おっけぃ」



牛沢「あ!ガッチさん!後ろ!!」

ガッチ「え、…あっ危ない!!」

私に覆いかぶさってジェイソンの攻撃から守ってくれた。

しかし、ガッチさんは腕に深い傷を負ってしまった。

はづき「ガッチさん!!」

ガッチ「今はいい。あの家まで走れ!」

はづき「う、うん!」

牛沢「こっち!がんばれ!」

うっしーは私を家へ引っ張りこんでくれた。

牛沢「よかった、無事で」

はづき「でも、ガッチさんが!」

牛沢「俺、スプレー2個持ってっから1個ガッチさんに使ってやれ」

そういってスプレーを手渡してくれた。

はづき「わかった、ありがとう」

ガッチ「ふぅ、なんとか巻けた」

ガッチさんが窓から入ってきた

牛沢「え、まじ?すげぇなガッチさん」

ガッチ「ギリギリだったけどね」

はづき「ガッチさん、スプレー」

ガッチさんにスプレーをかけてあげた。

すると傷はみるみる治っていった。

ガッチ「はづきサンキュ」

牛沢「俺のスプレーだからね?(笑)」

はづき「ふふっありがと、うっしー」



ーーーーガンッガンッ


はづき「!?」

ジェイソンがドアを破ろうとしている。

ガッチ「あ、やべー。まだ巻けてなかったわ」



ーーーーガンッガンッ


牛沢「俺トラップしかけといたよ」

ガッチ「あ、まじ?かかったらすぐ窓から逃げるか」



ーーーーガンッガガーンッ


ガッチ「かかるか?」



ーーーーガチーンッ


牛沢「かかった!逃げろ!!」

隣にある家まで走り、窓に飛び込む。

牛沢「この家あんまよくねぇなぁ」

あまり大きくない家で、ドアは1つ。

窓はその真横と今入ってきた側面の窓しかなかった。



ーーーーガチャーンッ


その側面の窓は最後のガッチさんが入ってきた瞬間割られてしまった。

牛沢「あ、この家もトラップしかけてるよ」

ガッチ「お、うっしーナイス!」



ーーーーガンッガンッ


はづき「……」



ーーーーガンッガンッ


牛沢「はづき…落ち着いて」

はづき「う、うん…」



ーーーーガンッガガーンッ


牛沢「…かかれっ!」

ジェイソンは立ち止まりトラップをみた。

ガッチ「やばい、気付かれた」



ーーーーーーザザッ


ノイズが走る

ガッチ「ドアに走れ!」

走る3人。

次の瞬間



ーーーーーーザザッ


はづき「…ぐあっ」

ガッチ「はづき!?」

ジェイソンが突然隣に現れ、私の首を掴んできた。

はづき「………くっ…」

ナイフ…ナイフを使えば。

頭では分かっていても身体が動かない。

ガッチ「はづきを離せ!」

ガッチさんがジェイソンに向かってバットを振った。

それに怯んだジェイソンが私を落とす。

はづき「かはっ…はぁっはぁっ…」

牛沢「逃げっぞ」

うっしーが私をひょいっと抱き上げ逃げる。

それに続いてガッチさんも走る。

怯んでいたおかげもあってか、少し遠くの家まで逃げ切ることができた。

牛沢「ここならもう大丈夫だろ」

そういって私を降ろした。

はづき「うっしー、ガッチさん、ありがとう」

まだ手が震える。

ガッチ「ごめん、怖かったよな」

頭を撫でてくれるガッチさん。

はづき「……ナイフ使えなかった」

ガッチ「しょうがないよ」

はづき「…ごめん」

牛沢「いいって。生きて逃げれたんだし」

ガッチ「そうそう。軽く考えよ」

はづき「うん…」

ガッチ「そういやうっしー、なんか見つけた?」

牛沢「ガスとかは何も。スプレーと爆竹ぐらいかな。あと斧と。そっちは?」

ガッチ「こっちも何も。細々したもんぐらい」

牛沢「また分かれて探すか」

ガッチ「そだね」

牛沢「ありがとな、助けてくれて」

ガッチ「いいよいいよ。気をつけて」

牛沢「そっちもね」